
1959.9. 錦水橋車庫 Photo by: T. Satomi
三重交通神都線は創業以来、実によく会社名が変わった路面電車でもあった。前述の通り、1903年(明治36年)に宮川電気(株)の手によって創業、翌1904年(明治37年)に電車部門が独立して、伊勢電気鉄道(株)となった。(近鉄名古屋線の前身の伊勢電鉄とは別の会社)1922年(大正11年)には社名を三重合同電気(株)と改め、1930年(昭和5年)に合同電気(株)、1937年(昭和12年)には東邦電力(株)と次々に変わり、1939年(昭和14年)に神都乗合自動車と合併して神都交通(株)となる。太平洋戦争の最中の1944年(昭和19年)に戦時統合令により最後の社名である三重交通(株)になるまで、実に6回も社名が変わったことになる。何度も会社が変わった結果として記録が散逸してしまい、今では同路面電車の創業時代のことは謎のベールに包まれてしまっている。 |