1959.9. 二軒茶屋駅 Photo by: T. Satomi

三重交通神都線の歴史は古く、今から100年近く前の1903年(明治36年)

に宇治山田町の宮川電気という会社の手によってまず本町−二見間が

開通した。これは日本で7番目の路面電車であり、東京・大阪よりも早い。

伊勢神宮の路面電車ということになると、当然その設立目的は伊勢神宮

への参拝客輸送であっただろうと、又、時代が時代だけにお上のそう

いった意向が反映されたものであろうと、恐らく100人中100人が想像

するであろう。しかし実は最大の目的はそうではなく、宮川電気という電気

供給会社が、余った電力を有効利用するために電車の運行を思いついた

という極めて単純な動機だったらしい。従って電車の架線を支える架線柱

は、同時に一般家庭向け電気の送電柱を兼ねていたのである。