1959.3.20.付で米子機関区より中島忠夫さんに宛てられた葉書

西尾克三郎さん、臼井茂信さん、牧野俊介さん、中島忠夫さん他、かつて

全盛時代の蒸気機関車を撮影してこられた大家の作品にはそれぞれ強烈な

個性があって、それを鑑賞する人を大いに興奮させる。

中島忠夫さんの作品は、蒸気機関車がまだ若々しさを保っていた昭和10年

代ではなく、戦争で傷ついた姿を晒していた昭和20年代でもなく、赤錆を

滲ませた晩年のくたびれ果てた昭和40年代でもない、ちょうど壮年期という

か熟年期を迎えて最も脂がのった昭和30年代の蒸気機関車の姿が「番号が

読めん写真は鉄道写真ではない」という一徹な姿勢によって克明に捉えられ

ている。

そして中島忠夫作品のもうひとつの特徴はその圧倒的な量。中島さんが

蒸気機関車の撮影を開始された昭和30年代始めには国鉄に約4800輌の

蒸気機関車が在籍したが、その内実に3412輌を撮影されているのである。

3412輌! しかも年を追う毎に次々と消え去っていく中での3412輌であり

これらの作品は国鉄機関車の歴史的資料としても永遠に残されることで

あろう。

当サイトには中島作品のごくごく一部を掲載させていただいているが、その

蒸気機関車の写真をまとめて鑑賞したいというご希望を複数の方から頂いた

のを機に「蒸気機関車館」として編集してみた。また一部C55形他、当

サイト未掲載だった写真も含めさせていただいた。

このコーナーは高級なコーヒーでも飲みながら、ゆっくりとご鑑賞頂ければ

幸いである。

(尚、各写真の解説は省略しました。本文の方をご覧下さい。)