新潟交通モハ2220形(小田急電鉄デハ2220形)

1990.12. 白山前付近 Photo by: Yoshihisa Ohno

(写真提供:大野義久さん この写真は転載禁止です)

大野義久さん推薦

 

 新潟交通の元小田急車の、併用軌道走行写真を送ります。

 小田急カラーのまま、車と併走する光景は、日車の標準ボディーの

 電車が多い中、特に異彩を放っておりました。

   

本来、併用軌道を走るべき路面電車が専用軌道を走る姿は東京都電荒川線

を始め各地で今でも見られますが、その逆、すなわち大型の新性能電車が

併用軌道を走る姿はちょっと珍しい。変わり者のファンが夢見る非日常の

世界です。その世界が新潟交通にはありました。

小田急デハ2220形は同社初のカルダン式駆動高性能電車として登場した

デハ2200形の改良車として1958年(昭和33年)に製造された3扉・正面貫通

タイプの通勤電車で、急行用としても活躍した名車のひとつですが、1984年

(昭和59年)にデハ2229+2230の1ユニットが新潟交通に譲渡されて

モハ2220形となりました。同社の白山前−東関屋間2.6kmは併用軌道ゆえ

大野義久さん撮影の珍しいショットが撮れるようになったわけで、ワンマン化

改造や正面に排障器を装着したりして多少は路面電車ぽくなっているものの、

図体の大きさは変わらないので狭い商店街を走るモハ2220形の姿は実に

窮屈そうです。

併用軌道を走る大型電車の姿は、新潟交通の他に昔の山陽電鉄にもありま

した。同社の兵庫−長田−西代間は1968年(昭和43年)まで併用軌道だった

ので2000形や3000形などの大型電車が下の写真のように道路上を悠々

と走っていきます。特急電車が人と自動車と自転車とスクーターと、そして

荷車とに混じって。(里見)

1958.3. 長田付近 Photo by: T. Satomi