南海電鉄モ101形

1963.4. 阿倍野 Photo by: T. Satomi

南海電鉄上町線の名物電車モ101形は1924年(大正13年)生まれで、

日本車輌と梅鉢鉄工所とで20輌が製造された14m級の木造低床ボギー

車。

窓はすべて上端部にRがついた釣鐘形になっており、これが当時の南海

形車輌の大きな特徴のひとつだった。正面中央の窓が隣の2枚の窓より

大きいのは運転士の視界をよくするためである。

木製でありながら非常に重厚な造りで自重は19.1tもある。外観写真からは

わからないが内装もなかなか立派で、天井にはおよそ路面電車らしからぬ

シャンデリアがぶら下がっていた。

ダブルルーフの横には特異な形状のベンチレーターが装着されている。

それにポールの先端部分だけをピューゲル化したような集電装置。

個性的なデザインとは必ずしも意識して追い求めるものとは限らない。

実用性を追求していった結果として随分個性的になったということもある。

南海電鉄の101形とはそういう電車である。