日立電鉄モハ13形

1991.2. 鮎川駅 Photo by: J. Satomi

SIGNさん推薦

 

 ほんの一昔前までは、わりと全国各地にオールドタイマーの活躍する

 姿がみられましたが、いまではそれこそ琴電くらいになってしまいまし

 た。もちろん日常利用する乗客のことを考えればやむを得ないことで

 すが、寂しいものです。

個人的には、弘南・琴電にくらべて目立たない存在ではありました

 が、日立電鉄の旧型車もなかなか個性的な面々が近年まで残って

 いて好きな鉄道でした。ぜひ取り上げていただけたら、と思います。
  

日立電鉄も他の多くの地方私鉄と同じように、大多数の車輌は大手私鉄から

譲渡された雑多な中古車で占められていましたが、その集め方にも譲渡後の

更新の仕方にも独特な個性がありました。

その興味が尽きない日立電鉄の旧型電車の中でモハ13形を選んでみました。

この電車は元ガソリンカー、相模鉄道キハ1001-1004として1935年

(昭和10年)に汽車製造にて製造されましたが、敗戦直後の1947年(昭和22年)

に電車化されてデハ1001-1004となり、一時は東京急行の東横線を走った

こともあったようです。オリジナルは正面が斜めに切れていて、横から見ると

台形をした特異な車体を持っていました。

間もなく4輌全車が日立電鉄に譲渡されてモハ13-16となり、1964年

(昭和39年)に残念ながら車体は完全な切妻形に改造されましたが、正面の

3枚窓、車体中央部分が切れ込んだ側面、浅い屋根など同社の車輌の中でも

ひときわ風変わりな存在でありました。

上の写真は鮎川駅に停車中のモハ15。モハ13形は全長13,500mm、自重20.2t、

乗客定員80名(内、座席36名)、単行が可能な両運転台式車で片側には

貫通扉を備えています。(里見)

 

 SIGNさんより

 100撰に日立電鉄を入れていただき、ありがとうございます。

 モハ13...あのタイプは割と最後まで残っていましたね。引退間近の

 頃、旧型車全盛時代を偲んで乗車した思い出があります。

 思いつくだけでも、東横のガソリンカー、宇部の角張った奴、小田急

 モハ1...これなんか、小田急から初期に来たタイプは大改造を受けま

 したが、後に相鉄の荷電を旅客車に再改造したタイプは、比較的原型

 のイメージを伝える(もっとも中扉は大型の2枚扉←但し片方は固定)

 なんていう逆転現象もありました。