高野山電鉄デワ2002形

1958.4. 天下茶屋駅 Photo by: T. Satomi
これは「電動貨車」。
一般に電動貨車といっても形態的にはほとんど荷物電車に近かったり、
あるいは実際には貨物輸送は行わず、もっぱら工事機材を運搬したり車庫
で入換を行ったりといういように「事業用車」として用いられることが多かった。
しかし高野山電鉄のデワ2002形を見よ!
形態的にもいかにも有蓋貨車に電装品を装着した、そのまんまのスタイル。
運転室の幅が貨物室よりかなり狭く、ちょっとエリマキトカゲを連想させる。
そしてデワ2002形は立派に「営業用」として誕生した由緒正しき電動貨車
であった。
1939年(昭和14年)に高野山電鉄は貨物営業の認可を取得したが、それに
使用するため1930年(昭和25年)田中車輌製の無蓋電動貨車デト2002を
改造してデワ2002とした。小柄に見えるが全長11,216mm、自重26.0tで、
48.5kwの電動機4個を装備している。
但し、高野山鉄道時代に実際に貨物輸送に従事したかどうかは不明で、
1947年(昭和22年)に南海電鉄に改称した以後は、下界に降りてもっぱら
事業用として使われていたようである。
同車は1968年(昭和43年)に廃車となり、同じく高野山電鉄から引き継がれた
旧デ101形のモハ563が2代目デワ2002を襲名した。

