岡山臨港鉄道100形

1961.5. 南岡山駅 Photo by: T. Satomi

思いっきり小さなディーゼル・ロコを自分で運転して、鉄路ある限り気ままな

旅に出たい。後ろに牽くのは2軸の貨車1輌、そこに食料と寝具を積み込んで。

それが幼い頃の私の他愛ない夢だった。別にロコは蒸気機関車でもいいの

だが、それだと一人で運転できそうにないから。

岡山臨港100形はそういう夢のイメージにぴったりの小さな小さなディーゼル・

ロコだった。

100形は1951年(昭和26年)汽車製造製凸形20t級ディーゼル機関車。

ちなみに汽車製造は当時、このクラスのミニ・ディーゼル機関車の製作に

意欲的で、20t・30t・40tと各クラスを取りそろえて専用のカタログも発行

している。

エンジンは気動車用150PSのDMH17A型1基を長い方のボンネット内に

搭載し、短い方のボンネット内には蓄電池、燃料タンク、ラジエターが収納

されている。駆動方式はご覧のようにジャック軸とロッドを介した少々古めか

しいもの。変速は機械式4段。入換専用機のためか前梁部分が非常に分厚く

ごつい感じがする。

運転台は中央に横向きに配置されており、ここに座って窓を全開し、自由に

運転することができたらなあと夢見たが、運転経験者のお話によるとこの手の

機関車はエンジンの騒音と振動が物凄く、とてもそんな優雅な気分にはなれ

ないよとのこと。見て憧れるのと実際乗ってみるのとは大違いらしい。(里見)