911形と912形

1964.9. 鳥飼基地 Photo by: T. Satomi
新幹線ファンならもちろんご存じの911形ディーゼル機関車。
しかし一般社会にはほとんど知られていない名機である。
同機は1964年(昭和39年) 10月の新幹線開業に伴い、工事用・電車救援用・
軌道検測車牽引用等の目的で1輌だけが製造された。
全長19,400mmで台車はB-B-B配置のF形ディーゼル機関車、車体が非常に
大きく感じる。
当時としては非常に珍しいヨーロッパスタイルで、ブルーの太いイエローの
帯を正面に配した派手な塗装人目を引いた。
エンジンは在来線のDD51形と同じ定格出力1100PSのDML61Z型を2基
搭載、図体の割には非力だが、事業用車ゆえそれ以上の馬力が必要なわけ
ではない。最高速度は2段切替式で高速160km/h、低速92km/hを出すことが
できるが、そんな速度で走られると新幹線列車の走行の邪魔になるので、
その活動は終電が終わった後の真夜中に限られる。従って一般の乗客や
ファンのお目にかかることはまずない。
下は撒石車などを牽引するための912形ディーゼル機関車。こちらは在来線
のDD13形初期型から7輌が改造されて2001-2007となっている。
いずれも新幹線開業を目前に控えた緊張感溢れる鳥飼基地での撮影。

1964.7. 鳥飼基地 Photo by: T. Satomi

