DF50形

1963.4. 西条駅 Photo by: T. Satomi

木村洋文さん推薦

 

 ディーゼル機関車のリクエストがやや少な目のような気がしました

 ので、実車は見たことがありませんが、DF50をリクエストさせていた

 だきます。

 発電式という点が後の開発路線とは異なりますが、日本における

 ディーゼル機関車技術史における貢献は多大なものがあるのでは

 ないかと思うのですが。
  

国鉄近代化の悲願を達成するための幹線用ディーゼル機関車の決定版と

して1957年(昭和32年)にDF50形が登場しました。同機はさっそく秋田、長野、

敦賀第一、亀山、米子、高松、高知、大分の各区に配属され、主にトンネル

が多い区間の旅客列車用として使用が開始されました。非電化路線における

「無煙化」の第一段ですね。

DF50形はズルツァー(Sulzer)タイプの1200PS級ディーゼルエンジンを

搭載した0番台が65輌、マン(Man)タイプの1400PS級エンジンを搭載した

500番台が68輌、計133輌が製造されましたが、木村さんがおっしゃる

ように、液体変速機の開発により以降のディーゼル機関車はすべて液体式

に方針変更がなされたため、電気式ディーゼル機関車としては後が続かな

かったのです。

性能的にも低速でD51形、高速でC57乃至はC58形と同程度の性能を

有するに過ぎませんでしたから、蒸気機関車の全面的な後継者となるには

やや力不足、晩年は紀勢線、山陰、予讃、土讃、日豊線の各線で余生を送り、

最後の蒸気機関車が消滅するのを見届けるようにして自らも身を引いていき

ました。

上の写真はトップナンバーのDF50 1号機で、当時は長野機関区に所属し

篠ノ井線の旅客列車を牽引していました。まだ茶色塗装にイエローのライン

が入っていた時代です。

下は亀山機関区所属のDF50 26号機が、天王寺から名古屋まで夜行で

紀勢本線を完走する普通912列車を牽引して亀山駅に到着するシーン、

機関助士がタブレットを掲げているのが見えます。

(里見)

1964.3. 亀山駅 Photo by: T. Satomi