キハ37形

1989.4 木更津支区 Photo by: Masahiko Ito

木村洋文さん推薦

(写真提供:伊藤正宏さん この写真は転載禁止です)

 

 キハ37ですが、自分は大学でディーゼル機関の研究をしておりま

 して、その関係からの推薦です。

 この形式が登場するまで、DMH17シリーズを始めとして国鉄の気動

 車は予備燃焼室式と呼ばれる方式を採用していました。舶用機関に

 比べて、燃焼に与えられるスペースの少ない鉄道用機関において、

 当時の技術では直噴式を採用することが出来ず、やむを得なかった

 わけですが、新潟鉄工が舶用機関を転用して、この形式で直噴式を

 採用し、実績をあげると、あっという間に近年の新型気動車は直噴式

 エンジンになってしまいました。

 シンプルな機構で保守も容易、燃費も良く、始動性に優れるとなれ

 ば、当たり前でしょうね。

 ただ、予備燃焼室式特有の、あのカリカリ音(木村も結構好きですが)

 をローカル線のイメージにされているサウンド・ファンの方には、この

 推薦は反対されてしまうかもしれませんね。

    

木村洋文さんよりご推薦いただき、「国鉄形車両ファイル」の伊藤正宏さんより

貴重な画像を拝借したキハ37形

私個人としてはこの車輌についてあまりよく知らなかったのですが、この写真

を見てたちまち好きになってしまいました。

登場は国鉄末期の1983年(昭和58年)、私事で恐縮ですが私が鉄道写真撮影

をやめた年でもあり、何か因縁を感じます。

昭和50年代に入るとそれまで全国の非電化区間で縦横に活躍していた

キハ17系やキハ20系気動車の老朽化が著しくなり、その代替用として

キハ40系が投入されてきましたが、キハ37形はその役割を受け継ぐ形で

デビューしました。ただキハ40形が本線走行を前提としていたのに対して

キハ37形は地方の支線走行を前提とした設計になっており、徹底した省エネ・

省力化及び製造コストの低減がはかられています。

同車の最大の特徴は木村さんがおっしゃる通り、直接噴射方式のDMS13S

型ディーゼルエンジンを採用したことで、このエンジンは従来型より燃料消費

量を大幅に節約しつつ、ターボの採用により排気量12.7Lクラスながら最高

出力は210PSをマークしました。

正面は中央の貫通扉の両端に2つの窓を配したキハ17形から続く伝統的な

国鉄形気動車のスタイルを踏襲しており、ちょっと古風な趣を持っています。

高い位置に設置された尾灯がご愛嬌、レトロ鉄道車輌ファンにとってはなんと

なくほっとする気動車ですね。

伊藤正宏さんより拝借した画像は幕張電車区木更津支区所属のキハ37

1002です。(里見)