キハ35・36形

1964.3. 柘植駅 Photo by: T. Satomi

駒形一行さん推薦

 


 名車とは言えないのでしょうが、思い入れの強い国鉄気動車がありま

 す。私は千葉県に住んでいまして、最寄は総武本線「都賀駅」です。

 総武本線の完全電化は昭和49年でしたが、それまではキハ17、

 キハ35といった気動車が活躍していました。

 その中にステンレス車体のキハ35がいました。時々混じっている銀色

 の車体を見つけると、「あのピカピカのに乗るんだ!」と母親の手を

 引っ張っていたのをよく覚えています。もちろん、乗り込んでしまえば

 車内は普通のキハ35と変わらないのですが。

 ステンレス車体のキハ35は千葉県各線にだけ投入されたそうです。

 その理由などは私には全く判りません。完全電化後はどこへ行って

 しまったのやら。
  

ステンレス車体のキハ35形は立派な名車ですね。

同車は1963年(昭和38年)に東急車輌にて10輌が製造されてキハ35形の

900番台を名乗り、全車が房総地区に投入されました。ここに集中配置

された理由は房総海岸の塩害を考慮したためだと思います。

房総地区電化後は高崎機関区に移って八高線・川越線などで活躍して

いました。また1991年(平成3年)頃まで相模線にキハ35 904が残っていた

ようです。

残念ながらステンレス製キハ35形の画像が手元にありませんので、一般形

のキハ35と36の写真を掲載します。ご承知の通り35はトイレ付で36は

トイレ無し、基本的にはこの2輌でユニットを組みました。

上は関西本線柘植駅に停車中のキハ36 31で、1937年(昭和62年)富士重工

製、背景には鈴鹿連峰がそびえています。

下はスイッチバックで有名な和歌山線北宇智駅に進入するキハ35 14で、

1936年(昭和61年)日本車輌製。

私事で恐縮ですが、かつて私の乗りたくない鉄道車輌ベスト3だったのが

モハ72形(及び後継の101・103系)通勤電車にオハ41などの通勤用客車、

それとこのキハ35系気動車だったのですが、人間勝手なもので時がたって

改めてキハ35を眺めてみると結構いいもんですねえ。(里見)

1967.6. 北宇智駅 Photo by: T. Satomi