新京阪鉄道デイ100形(阪急電鉄100系)

1958.3. 十三駅 Photo by: T. Satomi
中島忠夫さん推薦
新京阪鉄道が京都−大阪間を開通した時に導入したデイ100形は、日本の
電車史上、最も重厚感のある車輌であるといっては恐らく異論は出ないで
しょう。特に緩衝装置付の大きな連結幌によってデイ100形は一層迫力を
増していました。
重厚なのは見てくれだけではなく、自重はなんと52.0tもあり、これはJRの
モハ209と較べると2倍近い重量だったわけですからはんぱではありません。
その車体に149kw/hの電動機4個を備え付けて鉄道省の特急「つばめ」を
山崎で追い抜いてみせた話はあまりにも有名。
制御車のフイ500形(阪急1500形)と併せて72輌という製造輌数も当時
としては大所帯で、新京阪電鉄が戦後、阪急京都線となった後も長い間、
特急用車輌として君臨し続けました。
さてもう1輌是非ご紹介したいのが、こちらはほとんど知られていない阪急
の1550形。この車輌は戦後の1949年(昭和24年)に列車編成の長大化に
伴って新製された中間付随車。阪急伝統の1段下降窓を採用したため腰板
部が広く、ペアを組んだ100形とは窓の高さも全然合っていないので非常に
ちぐはぐな印象を受けました。1550形が似合わぬカップルとして100形に
はさまれながら走っている姿は、当時のファンからはえらく嫌われていまし
たが、今あらためて想い起こすとなぜか心を動かされます。(里見)

1958.3. 十三駅 Photo by: T. Satomi

