三重県松阪市在住のAさんよりメールで1枚の古写真をお送りいただいた

ことからこの物語は始まる。

その写真にはかつて松阪電気鉄道と呼ばれた三重交通松阪線のデ61形

電気機関車の姿と松阪駅構内の様子がくっきりと写し出されていた。

そしてデ61の前に佇んでおられるのはAさんの父上である。父上は当時、

松阪線の運転士をされていた。父上は松阪線の乗客だった母上と知り

合い、松阪線廃線後にAさんが誕生する。Aさんが実家で発見した松阪線

の古写真は、まさにご自身の出生のルーツだったわけである。

同線廃線からすでに37年の月日が流れた。

このコーナーではこの古写真をきっかけとして、三重の名門軽便鉄道の

ひとつだった松阪線へAさんと一緒に時空への旅に出かけて行きたいと

思う。