
1960年代前半の国鉄はまだ特急・急行といった優等列車が充実しておらず、長距離の旅であっても普通列車に乗るのがごく「普通」の時代だった。その分、普通長距離列車は非常に充実いたわけだが、東海道本線の草津と関西本線の柘植を連絡する草津線に面白い普通列車が走っていた。この列車は山陽本線・東海道本線・草津線・関西本線・紀勢本線・参宮線と実に6つの線区を経由して姫路−鳥羽間を結ぶ複雑怪奇な普通列車なのである。その列車2442レは姫路を早朝6:25に出発、3時間後の9:23に草津に到着すると、ここまで牽引してきたEF58形電機機関車がただちに切り離される。 |