
まずは江若鉄道に在籍した蒸気機関車からご紹介していきたい。創業当時の江若鉄道では小型の蒸気機関車が客車を牽引していたようだが、正確な記録がなくその詳細はよくわかっていない。上の6号機は元鉄道院(国鉄)600形の662号機※で、600形は1887年(明治20年)から1904年(明治37年)の長きにわたってイギリスの工作機械メーカーであるナスミス・ウィルソン社(Nasmyth Willson)より官民合わせて約90輌が輸入された1B1タンク機関車。鉄道作業局時代にはA8系と呼ばれた。662号機はその中でも1887年(明治20年)に製造された初期グループで、1925年(大正14年)に江若鉄道へ払い下げられた。江若鉄道は合計9輌の600形を導入して同社の主力機としたが、上の6号機だけが1960年代まで残っていた。※江若鉄道の社内記録上は元612号機であることになっていますが、金田茂裕氏は「形式別国鉄蒸気機関車(機関車研究会刊)」の中で、これは662号機の誤りであると指摘されています。 |