
北恵那鉄道は1924年(大正13年)の開業にあたって、梅鉢鉄工所よりデ1、2、3、4という4輌の木製電車を購入、デ1形と呼んだ。(デ4は1948年にデ5に改番。恐らく4が「死」につながると縁起を担いだからだろう)このデ1形は製造当初、ブリル(Brill)社製のRadix E-2型というラジアルトラックをはき、電車であると共に貨車を牽引する「電気機関車」としても用いられるため48kw/hという当時としては強力なモーターを2個装備していた。そういう経緯から非常に大型の単車として誕生したわけだが、11m級の車体で単車というのはどうみても不釣り合いで、それならいっそのことボギー車にすればよかったわけで、結局、1957年(昭和32年)に名古屋市交通局から1150形のブリル製76E-2型ボギー台車を譲り受けてボギー化し、モーターもKT50A型(37.3kw/h)X4個に強化している。中途半端な大型化設計は後々に禍根を残すというひとつの事例。上の写真はデ1形のトップナンバー車であるデ1。 |