

中島忠夫さんより拝借した吹田第一機関区所属の職用車オヤ30 4。他の「奇車・怪車」と違って、一般の人の目が見たら何の変哲もない客車としか映らない。しかし熱心な旧型客車ファンから見るとどこかちょっと妙な感じがする。客車ファンは旧型客車を分類する際にまず車輌の長さを見る、次に屋根の形状を見る、それから窓と扉の配置、妻板形状、最後に台車というように順に見ていって多分これは何形式だと判断するわけだが、上のオヤ30の場合は車輌全長と屋根の形状でいきなり蹴つまずいてしまう。丸屋根の17m車ってあったっけ? しかも均等に並んだ狭窓の具合も何か怪しい。先に答えを言うとオヤ30 4の種車は17m鋼製車オハ31系客車の2等車オロ31形が3等車に格下げられてオハ27形となっていたものを1964年(昭和39年)に高砂工場にてオヤ30に再改造した。窓配置は古い2等車独特のもの。また屋根はダブルルーフからシングルルーフに改造された(多分、戦災復旧ではないか)ためにこのような姿になった。ちなみに国鉄17m級客車の丸屋根はこのオヤ30形の他に、1939年(昭和14年)に木製客車ナハ22000形を小倉工場で鋼体化改造した初代オハ30形という珍車もあった。(和田岬港ににいたオハ31形改造のオハ30形は2代目) |