
南薩鉄道ではその開業にあたってドイツのハノマーク(Hanomag)社よりC形タンク機関車3輌を輸入し、同社の1・2・3号機とした。同機は全長8,506mm、自重(整備重量)27.4t、ボイラー使用圧力13kg、火格子面積1.0m3、動輪直径1,067mmでこれはレールの幅と同じということになる。ちょっと見るとスタイルは古めかしいが弁装置はすでにスティーブンソン式を脱してワルシャート式を採用している。又、サイドの水タンク下面が大きく欠き取られているのはドイツ機に多く見られる特徴。これら1・2・3号機は南薩鉄道の主力機関車として客貨両用に活躍したが、太平洋戦争中に軍事輸送のため列車容量が増大した関係でC12形が入線し、以後は補助的な役割にまわった。尚、1・2号機は引退後も加世田車庫内で保管、現在は加世田町内に静態保存されている。尚、上の牧野俊介さん写真の1号機は、臼井茂信氏著「機関車の系譜図」(交友社刊)に掲載された有名な写真なので、きっと見憶えのある方もいらっしゃると思う。 |