
1889年(明治22年)の東海道本線全通は日本の鉄道界に画期的な変革をもたらした。特に貨物輸送についてはそれまでせいぜい十数輌の貨車を牽いていればよかったものが、大量輸送時代に突入し数十輌に及ぶ大編成の貨物列車を牽引する必要が生じてきたのである。このようなニーズから、当時まだ本格的な国産蒸気機関車が誕生していなかった官設鉄道では、翌1990年(明治23年)にイギリスのダブス(Dubs)社より強力な軸配置C1形の蒸気機関車6輌を輸入して勾配線区で使用したところ成績優秀だったので、1898年(明治31年)に同形機を18輌を増備し、翌1899年(明治32年)にはシャープ・スチュワート(Sharp Stewart)社より18輌を導入、1902年(明治35年)にダブス社より23輌導入と次々に増備を進め、最終的にはドイツ製、アメリカ製も含め528輌という大所帯となった。これがB6系機関車の生い立ちである。 |