21日:地方私鉄電車代表 蒲原鉄道モハ21形 

                                1977.8.村松車庫 Photo by: J.Satomi

車庫の片隅で朽ち果てた車輌を地方私鉄電車代表とするのは少々おこが

ましいが、この蒲原鉄道モハ21が、恐らく日本の地方私鉄の中でも現役の

営業用として走った最後の木造電車ではなかったかと思うからである。

モハ21は1925年(大正14年)日本車輌製、名鉄モ455として活躍した後、

1947年(昭和22年)に蒲原鉄道に移籍した。

しかし移籍後は決して恵まれた人生を送っておらず、もともと自分がはいて

いた日本車輌製のD-14型台車は、同社のモハ31にぶん取られ、代わりに

老朽車モハ1の小さなブリル台車を与えられたため、足廻りがすっかり貧相

になってしまった、気の毒な車輌なのである。

しかし小さな台車をはきながら、釣掛け音も高らかに日本最後の木造電車

として快走する姿はなかなか感動的だった。