15日:出戻り形式代表 国鉄EF15形 

                                1978.2. 甲府機関区 Photo by: J. Satomi

EF58形の貨物機版として1947年(昭和22年)に登場したEF15形電気機関車

は、姉妹機のEF58と同様に東海道・山陽本線の主役として活躍した。

1958年(昭和33年)までの11年間にわたって実に202輌が生産され、輌数の

面ではEF58をも凌駕していた。

但し活動範囲が貨物専用なので雰囲気が地味であることと、輌数が多くて

いつでもどこでも見られるという安心感があったためかファンからの注目度

は常に低かった。

形態的にも変化に乏しい機関車と見なされていたが、細部をよく見れば、

側面窓の数、通風口の形状、パンタグラフ、ナンバープレート等が製造時期

によって微妙に異なっている。

そのEF15形202輌の中で初期に製造された12輌は一時期、別形式に

なっていた。この12輌は1951年(昭和26年)に奥羽本線の板谷峠で使用される

ため回生ブレーキを装着してEF16形に改造されたもので、本格的な山岳

線用のEF64形が開発されるまで15年間にわたって峠越えの仕業に従事

していた。

板谷峠での任務を終えたEF16形は再びEF15形に復帰し、一般の任務に

つくことになったが、貫通扉や前照灯上のカバーはそのまま残り、EF16

峠越え時代の想い出を胸に秘めながらその晩年を送っていたのであった。