

東武鉄道には2度の創世期があり、1度目はもちろん1899年(明治32年)の鉄道開業時(なんと19世紀の開業)、2度目は1924年(大正13年)の電化開業時である。上のモハ1400は2度目の創生期に導入された電車。まず1924年(大正13年)に木造電動車のデハ1形8輌が導入されたのに続き、翌1925年(大正14年)には当時としては最先端を行くシングルルーフの半鋼製制御車クハ1形6輌が日本車輌にて製造された。この内、クハ3〜6の4輌は1937年(昭和12年)に電動車化改造されてデハ101〜104となり、2輌を大平洋戦争で焼失したが、デハ102と103は後にモハ1400・1401に改番され野田線・大師線に生き残った。中央3枚のサイズが大きい正面の5枚窓、巨大なパンタグラフ、戦前の東武電車の象徴であるお椀型ベンチレーターを備え、見るほどに味わい深き東武の歴史的名車である。 |