

事業用車がその使用目的から特異な形態を有するのは仕方がないこととはいえ、阪急デト4001のゲテモノぶりはまた群を抜いている。同車は1928年(昭和3年)梅鉢鉄工所製の電動無蓋貨車だが、車体のトラス棒はその当時としてもやや時代遅れの感がある。1959年(昭和24年)に運転台を改造して長物車となり、荷台に容量1.5tのジブクレーンを装備した。更に1957年(昭和32年)に運転台の向かって左側が延長され、しかも右側には長物積載のための切り欠きがあるため運転台の左右バランスが大きく崩れた。3枚の正面窓の配置に至ってはもはや前衛絵画の趣すらある。2個のテールライトの位置については、どうしてここでなければならなかったのかと首を傾げてしまう。書き始めるときりがない。デト4001に限らず阪急の事業用車には特にゲテモノが多く、営業用車に対しては誰もがよく知るごとくデザインや配色に執拗なまでのこだわりを示すあの阪急が事業用車に対してはご覧の通りであり、ある意味でこれぞ大阪的。 |