

先月に引き続き旧形国電の大画像。クモハ12形というのは17m級の両運転台式電動車の総称であって、その中には改造の種車によって様々な形態を持つグループが混在していて興味が尽きない。およそ世の中の事物を語るときは主流と亜流、代表と異端という具合に分けてしまうのが便利なのだが、クモハ12形の場合はあまりにもバラバラであるためにどれが代表的なグループであるとは一概に言い難いのである。写真のクモハ12 001は最も若番台に属するグループということで、一応ここでは代表格ということにしておこう。このグループは1933年(昭和8年)に東京の中央・京浜線用としてもともと両運転台式で製造されたモハ34形が前身で、総勢26輌が誕生したが太平洋戦争中に9輌が片運転台化され、3輌を空襲で喪失、戦後も10輌がモニ53形(後のクモニ13形)に改造されたために残存勢力わずか4輌となってしまった。その4輌は1953年(昭和28年)の称号改正でモハ12 000〜003を名乗ったのも束の間、1967年(昭和42年)に000・002・003が早々とこの世を去り、写真のクモハ12 001だけが奇跡的に1983年(昭和58年)まで現役で生き残ったのであった。 |