1977.8. 大館駅 Photo by: J. Satomi

3年間続いた大画像シリーズでは初めて貨車が登場。

私は幼い頃から数ある貨車の中では有蓋緩急車、いわゆるワフに最も心を

惹かれた。

理由は単純で、車掌室があってその上に貨物も積めるところが何となくお得

に感じたからである。こんな貨車を1輌保有し、貨物列車の最後尾に連結し

てもらってアテのない旅に出る。操車場に到着したらまた別の貨物列車の

最後尾に連結してもらう。自分は車掌室内で生活し、その上に家財道具も

貨物室で運ぶことができる。しょうもない夢だった。

学生時代に吹田工場内を見学する機会があって、その時に有蓋車掌車の

中を見せてもらった。内部はニスの香りがする木張りの壁で、机、椅子、

整理棚、ソファ、ロッカー等がコンパクトにまとめられている。ストーブはある

がトイレがないのがちょっとうまくないなと思った。その時に見学したのが

ワフ21000形であった。

ワフ21000形は1934年(昭和9年)に製造が開始され、全長7,030mm、自重

9.3tで、2.0tの貨物を積載できる。国鉄の標準型有蓋緩急車では最も古く

ワフ25000形やワフ28000形の方が古臭く見えるが、実際にはこちらの

方が新しい。戦後製の有蓋緩急車に較べると側面窓の位置がかなり低い

のが外観上の特徴。

国鉄が貨物営業を廃止した際に大量の貨車を一般向けに販売したことが

あったが、その時に一番人気が高かったのが有蓋緩急車であったという。

理由は事務所と倉庫の両方に使えるのが便利だということで、幼い頃の私

の直感はまんざらでもなかったと、ちょっとだけ自慢に思った。


以前の大画像

●NO.1:DD20 2号機 ●NO.2:D51 265号機 ●NO.3:紀州鉄道キハ40801 

●NO.4:C55 19号機 ●NO.5:新京阪デイ100 ●NO.6:ED75 501号機 

●NO.7:29608号機 ●NO.8:スハ32 286 ●NO.9:D52 355号機 

●NO.10:C58 316号機 ●NO.11:食堂車ナシ20 ●NO.12:京浜急行クハ156 

●NO.13:D51 362号機 ●NO.14:ED30 1号機 ●NO.15:北見機関区転車台 

●NO.16:弘南鉄道モハ2026 ●NO.17:東武鉄道モハ3210 ●NO.18:クモハ73 024 

●NO.19:D51 727号機 ●NO.20:スハネ30 50 ●NO.21:山陽電鉄200形 

●NO.22:京阪京津線20形 ●NO.23:C11 41号機 ●NO.24:西武鉄道クハ1311 

●NO.25:C58 33号機 ●NO.26:南海電鉄モハ2001系 ●NO.27:同和小坂鉄道DC1形 

●NO.28:C55 46号機 ●NO.29:C55 52号機 ●NO.30:京王帝都デハ1402 

●NO.31:近鉄モト2721+2722 ●NO.32:交直両用電車クハ401 

●NO.33:名古屋鉄道ク2132 ●NO.34:京阪電鉄1820 ●NO.35:横浜市電1001 

●NO.36:大阪地下鉄6000形