1960.12. 周防宮市車庫 Photo by: T. Satomi

防石鉄道は蒸気機関車2輌、客車6輌、貨車12輌で開業したと言われて

いる。

蒸気機関車の2輌の内、1輌は鉄道省から払い下げを受けた1875年(明治

8年)シャープ・スチュアート(Sharp Stewart)社製1B形タンク機関車で、こちら

は1937年(昭和12年)頃に台湾の製糖会社に売却された。

もう1輌は川越鉄道から譲渡された1894年(明治27年)クラウス(Krauss)社製

Bタンク機で防石鉄道では2号機と呼ばれた。鉄道院10形と同形式で、

小型ながら牽引力に優れ、動輪直径が1,090mmあってかなりスピードも出せ

るので同形機は鉄道院の他、大分交通などでも重宝されていた。

戦後はさすがに老朽化のため休んでいることが多かったようで、上の写真

撮影時も残念ながら庫内に眠っていたが、同機は幸いにも防石鉄道廃止後

も大切に保存され、現在は防府駅前に展示されている。